「増殖と破滅のはざまで」(ギャラリー湯山) |
ゼウスがパンドラに持たせた、「あらゆる災い」の詰まった箱です。
彼女が地上に着いたとき好奇心から開けたところ、全ての災いが地上に飛び出したーーという、あの箱です。
あわてた彼女が急いでふたをしたので、箱の底にかろうじて「希望」だけが残ったーーという、あの箱です。
地上に蔓延する新型コロナウイルス(COVID-19/Coronavirus )は、現代のパンドラの箱から飛び出した災いそのものにほかなりません。
(ゼウスからの)『人類への贈り物』とも受け取れます。そうした<諧謔的意味合い>を込めて、ハート形のプレゼント用の箱をパンドラの箱に見立てました。
なお、コロナ禍の収束を願って、「きぼう」のひらがな3文字を刻印した9mm巾のDYMOテープを、一片、箱の底にひそかにしのばせました。